2020.02.04
コラム
噂の厚底ランニングシューズ
みなさんこんにちは。
雪が少ない少ないと騒いでいたら一日で40㎝近くも積もり、ブログも積もる話がたくさんある今日この頃です(笑)
さて、ようやく世界陸連は厚底ランニングシューズの結論を出しましたね!
日本のニュースが大きく報道していたナイキ社製の厚底ランニングシューズ「ヴェイパーフライネクスト%」ですが、実は問題がここまで大きくなったのはこのモデルではなく、非公式ながらフルマラソン2時間切りを果たしたときにキプチョゲ選手が履いて走った特注のプロトモデル「alpha Fly」というモデルが原因だとされています。
現在市場に出回っているネクスト%のカーボンプレートは1枚なのですが、この特注モデルでは前足部に配置したナイキ独自の「zoom air」を3枚のカーボンプレートで挟み込んで反発力を高めたモデルでした。
このシューズは開発者がどこまでランニングシューズとして認められるのか挑戦したモデルだったのかもしれませんね。
そんなこんなで色々ともめた結果、国際陸連は使用するシューズに規定を設けたそうで、大まかにまとめるとこのようになります。
・靴底の厚さが40㎜以下であること
・靴底の内部に埋め込まれ、反発性を高める為のプレートは原則1枚
・4月30日以降の競技会で使用するシューズは4か月以上の販売期間があること
・競技会に参加する全選手が入手可能であること
上記4つが新たに規定として加わりました。
ここで気になることは3つめと4つめです。
各シューズメーカーの来春モデルの発表は既に終わっているため、もしそのメーカーの選手が次のオリンピックである東京五輪に参加するのであれば、すぐにでも新しいモデルの発表及び販売を開始しないと3つ目に抵触し使用できないこととなってしまいます。
また、4つ目の全選手が入手可能という事は、一部の選手のみに供給されていたスペシャルモデル(アウトソールの素材やアッパー形状が違うなど市販供給品ではないもの)が今後は使用できなくなる可能性が高いようです。
こうなると特注シューズを作成しているところはますます向かい風が強くなりそうですが、実はスキーや自転車などの世界大会は道具に対して当たり前のように規制があるため当然の流れと言えば当然なのかもしれませんね。
まだまだ議論は続きそうな陸上競技のシューズ問題ですが、ひとまずは現在市販されているシューズを履いて公認大会に出ても問題はないので「BMZスタジオ札幌トムカンパニー」でサポートしている阿部選手も安心してこれからのマラソン大会に使用して新しい記録を出してくれるでしょう(笑)